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PHPの重大な脆弱性、WordPressサイトは今日何をする? AIのプロが画面付きで解説

2026年10月21日 公開 / 2026年10月22日 更新 / 解説:志水康太(みかわAI学校)/ 動画(約3分半)+会話+画面つきの手順 / このページの河合さんは架空の人物です

PHPの重大な欠陥。ホームページの持ち主が今日やることは3つ。心配そうな河合さんと、指を立てて案内する志水先生のイラスト
先に結論:やることは3つだけです
  1. ホームページを管理してくれている会社を思い出すホームページを作ってもらった会社か、サーバーの契約先です
  2. その会社に「PHPの修正は済んでいますか?」と聞く下のコピー用の文をそのまま送れます
  3. 返事がない、誰に聞けばいいか分からないときは、ホームページを一時的に止めることも考える国もこの方法を挙げています

動画で見る(約3分半)

何が起きたのか

昨晩(2026年10月21日)、このようなニュースが飛び込んできました。高市総理と国家サイバー統括室が、X(旧Twitter)で次のように呼びかけたのです。

高市総理のXの投稿:PHPの重大な2件の脆弱性について、今夜公開される修正パッチを速やかに適用できるよう準備を、という呼びかけ

出典:高市早苗氏のX投稿(2026年10月21日)

国家サイバー統括室のXの投稿:PHPのセキュリティチームが重大な2件の脆弱性について注意喚起

出典:国家サイバー統括室(注意・警戒情報)のX投稿(2026年10月21日)

ひとことで言うと、「多くのホームページの裏側で使われているPHPに、見つかると困る欠陥が2つ見つかったので、直す更新を早く当ててください」という注意喚起です。

河合さん
PHPって、何のことですか。うちのホームページも関係ありますか。
聞き慣れない言葉ですよね。順番に、3つの言葉から説明します。
志水先生
(学長)

知らない言葉を3つだけ

① PHP(ピーエイチピー)

ホームページの裏側で動いている、仕組みの部品です。例えば、お問い合わせフォームの内容を受け取ったり、ブログの記事を表示したりするのは、PHPのおかげなんです。表からは見えません。
志水先生
(学長)

② WordPress(ワードプレス)

専門知識がなくても、記事や写真を自分で更新できる、ホームページの作成ソフトです。会社や店舗のホームページで、結構使われています。WordPressで作ったホームページは、基本的にPHPで動いています。
志水先生
(学長)

③ 修正パッチ

見つかった欠陥を直すための、更新プログラムです。スマホの「アップデート」の仲間だと思ってください。今回は10月21日に公開されました。
志水先生
(学長)

何が危ないのか

河合さん
欠陥があると、どうなるんですか。
ログインしていない外の人でも、ホームページが置いてある「サーバー」(データをしまっておく、インターネット上のパソコンのようなもの)を、遠隔操作されてしまう可能性があります。例えば、ホームページを書き換えられたり、中のデータを盗まれたりする心配があるんです。
志水先生
(学長)
河合さん
公開された修正を当てれば、安心ですか。
当てれば安心です。逆に、修正が公開されると、どこが危なかったのかも世の中に知られるので、直していないホームページは狙われやすくなります。だから、早めに動いてほしいんです。
志水先生
(学長)

※「書き換え」「データを盗まれる」は、PHP公式が「認証なしで遠隔からコードを実行できる」と説明している欠陥から、一般に想定される被害の例です。

STEP1 ホームページを管理してくれている会社を思い出す

探すのは、次のどちらかです。分からなければ、両方メモしてください。

どちらも分からない場合は、STEP3へ進んでください。

STEP2 その会社に聞く

電話でもメールでも構いません。下の文をそのまま使えます。

お世話になっております。(会社名)の(お名前)です。
先日公開されたPHPの重大な脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)について、弊社のホームページ(ホームページのアドレス)のサーバーでは、修正版への更新が済んでいますでしょうか。
まだの場合は、いつまでに対応いただけるかを教えてください。
また、対応までの間、ホームページを一時的に停止できるかも、あわせて教えてください。

返事を待つあいだにできること:ホームページのIDやパスワードを、メールやチャットで知らない相手に伝えないでください。今回の騒ぎに便乗した偽の連絡が来ることがあります。

STEP3 返事がない、誰にも聞けないとき

国の呼びかけでは、修正をすぐ当てるのが難しい場合、ホームページを一時的に止めることも、リスクを減らす方法の一つとされています。

河合さん
止めると、お客さんが見られなくなりますよね。
確かに痛いです。でも、乗っ取られて書き換えられるほうが、ずっと大きな損害になります。止め方はサーバー会社ごとに違うので、STEP2の会社に「止められますか」と聞いてください。
志水先生
(学長)

【付録】自分のホームページがWordPressか調べる方法

管理会社に聞くときに「WordPressです」と伝えられると、話が早くなります。やさしい順に3つ紹介します。

方法1 無料サイト「IsItWP(イズイットダブリューピー)」にアドレスを入れる

インストールも登録も要りません。自分のホームページのアドレスを入れるだけです。

  1. パソコンかスマホで isitwp.com を開きます。
  2. 真ん中の入力欄に、自分のホームページのアドレスを入れて、青い「ANALYZE WEBSITE」ボタンを押します。
  3. 数秒で結果が出ます。緑の帯に「Good news, (アドレス) is using WordPress.」と出れば、WordPressです。WordPressでない場合は、その旨が出ます。
IsItWPのトップ画面。入力欄にホームページのアドレスを入れ、ANALYZE WEBSITEボタンを押す

① 入力欄にアドレスを入れて、青いボタンを押します(例:肩関節機能研究会のホームページ)。

IsItWPの結果画面。緑の帯に、shoulder-function.comはWordPressを使っています、と表示され、サイトのタイトルとホスティング会社、テーマが並んでいる

② 緑の帯に「is using WordPress.」と出れば、WordPressです。同じ画面に、サーバー会社(Hosting Provider)も出ます。画面は英語です。

結果に出る「Hosting Provider」は、そのホームページが置いてあるサーバー会社の名前です。STEP2で誰に聞けばいいか迷ったときの手がかりにもなります。

パソコンのChromeを使っている人は、無料の拡張機能「Wappalyzer(ワッパライザー)」でも同じことができます。Chromeウェブストアで「Wappalyzer」を検索して追加し、自分のホームページを開いてアイコンを押すと、使われている技術の一覧が出ます。Wappalyzerの公式サイトにある、アドレスを入れて調べる画面は、会員登録が必要でした(2026年10月21日時点)。

方法2 ログイン画面が出るか試す

自分のホームページのアドレスの最後に /wp-login.php を付けて開きます(例:https://自分のホームページ/wp-login.php)。「ユーザー名またはメールアドレス」「パスワード」の入力欄がある画面が出れば、WordPressの可能性が高いです。ここでは何も入力しないでください。出ない場合でも、WordPressではないとは限りません。

自分のホームページのアドレス/wp-login.php(イメージ図)
WordPress
ユーザー名またはメールアドレス
パスワード

方法3 WordPressの管理画面に入れる人は、PHPのバージョンを見る

ふだんから管理画面にログインしている人向けです。次の順に開きます。

  1. 左のメニューの「ツール」→「サイトヘルス」
  2. 上の「情報」タブ
  3. 下のほうの「サーバー」をクリック
  4. 「PHPバージョン」の欄を見る
WordPress管理画面のサイトヘルス情報。サーバーの欄に、PHPバージョン 8.3.33 と表示されている

WordPressの公式テスト環境(WordPress Playground)の画面です。赤い枠が「PHPバージョン」の欄で、この環境では 8.3.33 と出ています。自分のホームページでは、違う数字が出ます。

番号を見ても、これだけで判断しないでください。PHP公式の告知では、修正済みの版は 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35 です。ただし、サーバー会社が、番号はそのままで中身だけ直していることもあります(公式の告知でも、Linux配布元や長期サポート事業者には修正が事前に渡っていたと書かれています)。番号は、STEP2で会社に聞くときの参考にしてください。

自分でサーバーを管理している人・IT担当の人へ

よくある質問

PHPの脆弱性(CVE-2026-109618・CVE-2026-109619)とは何ですか?

ホームページの裏側で動くPHPに見つかった、認証なしで遠隔からコードを実行できる重大な欠陥2件です。2026年10月21日にPHP公式が修正版を公開しました。

WordPressのホームページも対象ですか?

WordPressはPHPで動いているため、対象になりえます。修正済みかどうかは、サーバー会社や制作会社に確認してください(STEP2)。

自分のホームページがWordPressか調べる方法は?

無料サイトのIsItWPにアドレスを入れると調べられます(付録の方法1)。管理画面に入れる人は、ツール、サイトヘルス、情報、サーバーでPHPのバージョンも見られます(方法3)。

修正版のPHPのバージョンは?

PHP公式の告知では、8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35です。ただしサーバー会社が番号はそのままで中身だけ修正している場合もあるため、会社への確認が確実です。

すぐに対応できないときはどうすればいいですか?

国の呼びかけでは、ホームページを一時的に停止することも、リスクを減らす方法の一つとされています。止め方はサーバー会社に確認してください(STEP3)。

出典

情報は2026年10月21日夜時点です。対応状況はサーバー会社ごとに異なります。この記事は一般的な情報提供で、個別のホームページの安全を保証するものではありません。

みかわAI学校では、AIの使い方を、むずかしい言葉なしで学べます。
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